繁殖を引退したワンコに思うこと

ブリーダー

今回は、繁殖を引退したワンコについて思うことを書いていきたいと思います。

1.動物愛護法改正による飼育頭数の規制、および生涯出産回数の制限

動物愛護法の改正により、ブリーダー一人当たりの繁殖犬の飼育頭数に規制がかかることになります。

施設の従業員一人につき15頭までの飼育となり、飼育環境の改善が期待されています。

また、繁殖犬の出産回数にも制限がかかり、生涯で6回までの出産となります。

年齢の制限もあるのですが、こちらは6回以下の出産回数であることが証明できれば適用されません。

ここで大事なことは、繁殖を引退したワンコは飼育頭数としてカウントされません

つまり、繁殖を引退したワンコは何頭飼育していてもOKということですね。

2,繁殖を引退したワンコのその後

皆さんは繁殖を引退したワンコは、その後どのような生活を送ると考えているでしょうか?

まず初めにお伝えしたいのは、ネット上でいまだに事実かのように書き込まれる、

保健所に連れて行かれて殺処分にされる。

これは100%ありえないということです。そもそも保健所が受け入れるわけがありません。

もしも皆さんの中に、あのブリーダーは保健所で殺処分にしていると知っている方がいたらぜひ通報してください。

すぐに営業許可が取り消されますので。笑

では実際にはどのような生活を送るのかというと、

①そのままブリーダーの元で暮らす

②里親さんの元で暮らす

このどちらかになると思います。

今回、繁殖を引退したワンコについて書いてみようと思ったのは、②のパターンについて思うところがあったためです。

3,里親を募集する理由

なぜ里親を募集するのでしょうか?

以前、里親募集をしているブリーダーさんのホームページを見た際に、こんなことを書かれていました。

繁殖を引退したため、早く一般家庭で幸せになってもらいたい。

とか、

引退犬のワクチンや食事のお世話までしていては、生活が困窮してしまう。

とか、

雄犬がいなくなったので、雌犬も手放します。

とか。

その他にもとんでもない理由を並べていましたが、これがまともなブリーダーの考えることでしょうか?

もちろん、こんなひどい理由ではなく止むに止まれぬ事情のある方もいるのでしょうが…

4,飼い主としての責任

現在、新たに動物をお迎えする時には、飼い主の責任として「終生飼養」が求められます。

つまり、動物が亡くなるまで責任を持ってお世話をするということです。

これは、売主が販売する時に説明する義務があります。

一般の飼い主さんに終生飼養を求めておいて、繁殖犬が引退したらさっさと手放したがる。

そんなブリーダーを皆さんはどう思うでしょうか?

5,里親になる時に考えて欲しいこと

ワンコたちの里親になること、これはとても素晴らしいことで否定する気はありません。

ですがぜひ、その背景にある事情をしっかりと考えてみていただきたいのです。

背景を知られれば、悪質なブリーダーは徐々に淘汰されていくはずです。

実際に、ペット業界は度重なる規制強化や、動物愛護法の改正で少しずつではあってもいい方向に進んでいると感じます。

6,最後に

私自身は、全頭終生飼養を貫き通します。

というか、愛犬家なら何年も可愛がっているワンコを手放せるわけがありませんよね 笑

将来的には、繁殖を引退したワンコたちの活躍の場として、お客様と触れ合える場を作っていきたいと考えています。

その時はぜひ、当店の可愛いワンコたちに会いにきてくださいね。

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