ブリーダーについて

ブリーダー

今回はブリーダーについてのお話をしてみたいと思います。

最近、すごく世間からの風当たりの強いブリーダーですが、皆さんのイメージするブリーダーとはどのような職業でしょうか?

wikipediaによると、「主に動物の繁殖及び改良に従事するもの」だそうです。確かに一言で表すとその通りですが、いくつかのタイプがあると思っています。

①ドッグショーに出展するような、犬種のスタンダードをひたすらに追求していくブリーダー

このタイプが、本来の意味のブリーダーですね。ドッグショーでチャンピオンを取れるように、その犬種ごとに定められたスタンダードの理想に近づけていく。両親の長所は伸ばし、短所を補える。そんな交配をしている方々が多いのではないでしょうか。

②ワンコが好きで、少数のワンコを飼って繁殖しているブリーダー

いわゆるバックヤードブリーダーと呼ばれるブリーダーです。もちろん可愛いワンコが生まれることを目標とするでしょうが、スタンダードを追求するというよりは、自分の好きな顔であったり形質、性格を求めていくタイプだと思います。

③営利目的、ワンコをお金儲けの道具と考えているブリーダー(パピーミル)

一番厄介な、ブリーダーとも呼べないタイプの方々ですね。ペット業界が叩かれる原因の80%くらいはここにあるかと思います。テレビなどで度々映像が流れますが、本当にひどい状況で飼われているワンコたちは可哀想です…

物凄いざっくり分けるとこんな感じでしょうか。他には会社として大規模に繁殖を行っているところもあるようですね。

ではそもそもブリーダーってなんのためにいるのかというと、1番の役割は血統の維持と管理です。

長い時間をかけて作出された純血種を守り、未来へ残していくということですね。もし管理せずに自由にワンコの思うがままに交配してしまったら、犬種関係なく子供を身籠ってしまいますよね。純血種はすぐにいなくなってしまうでしょう。

MIX犬に何も悪いところないのですが、そういう観点ではMIX犬を繁殖している方は、ブリーダーとは言えないのかも?そのMIX犬の形質を固定して、新たな犬種としての登録を目指しているのであれば別ですが。

例えば、あのキムタクが飼っている「ラブラドゥードル」という犬種がいます。実はこのワンコ、日本で一番ポピュラーな団体であるJKC(ジャパンケネルクラブ)では、公認犬種として登録されていません。ラブラドゥードル協会というところで血統書を発行しているそうです。おそらく将来的にはJKCでも公認犬種として登録されるのではないかと思います。

ラブラドゥードルのように、なんらかの目的を持って血統を固定するという意思があってのMIX犬繁殖であればそれはブリーダーの仕事と言えるでしょう。

しかし実際には、純血種よりも高い値段で売れるからというような理由でMIX犬を繁殖する方が少なくありません。MIX犬の繁殖は来年から施行の数値規制の抜け穴にもなり得ると思うので対策が必要だと感じます。

私自身はブリーダーとしてはまだ駆け出しです。初心を忘れず、正しくブリーダーとしていられるように精進していきたいと思います。

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