前回に続き、今回はブリーダーになるにはどうすれば良いのかということについてお話ししてみたいと思います。
ブリーダー=繁殖する仕事、と考えるとワンコをつがいで飼って、子犬を産ませることができればブリーダーになれると考えてしまうかもしれませんが、そういうわけにはいきません。一昔前にはそういった一般の方が少なからずいたようですが…
まずはトリマーと一緒で、自治体からの許可が必要になります。実務経験プラス学校卒業、または資格が必要になるということですね。
次に、知識や技術的な問題があります。
例えば、ワンコを交配するときの組み合わせについて。犬種によっては好ましくない毛色の掛け合わせが存在します。ダックスフントのパイポールドや、ポメラニアンだとブルーマールなどが好ましくないと言われています。
理由は健康面に影響が出ることがある、交雑種の可能性が否めなくなるなど色々あるようですがしっかりとした基礎知識がなければそれを避けることができません。
技術的には、交配そのものの技術や、普段からの飼育の仕方、出産後の子犬のケアなど経験者に教わらないとなかなか習得できないものばかりだと思います。いくらワンコが安産で子育て上手といっても、アクシデントはつきものです。
その他にも、ブリーダーになるならば他のブリーダーさんとの繋がりも欠かせないものです。いきなりポンとブリーダーの世界に飛び込んでも、繋がりを作るのは困難です。私も過去にお世話になったお店の方に大変お世話になっています。ブリーダーさんみんながホームページを作っているわけでもないですからね。
これからブリーダーを目指す方には、なぜブリーダーになりたいのかをしっかり考え、そしてそれを忘れないようにしてほしいと思います。これから規制はますます厳しくなり、悪徳ブリーダーは減少していくと考えられています。
しかし、悪いことを考える人、自分を律することのできないブリーダーは少なからず残ってしまうし、また悪い方向に進んでしまう方もいるでしょう。
いつでも初心を忘れず、ワンコ第一を信条にブリーダー業を営んでいきたいですね。
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