今回は少し前から話題になっている、フランスからペットショップが消えるというお話です。
1.犬や猫の店頭販売が禁止
ペットショップが消えるというのは正確ではなく、犬猫の店頭販売、ネット販売が禁止になるようです。
日本ではネット販売は禁止ですが、フランスでは許可されていたのですね。
時期は3年後で、以降は保護施設やブリーダーからお迎えするようになるようですね。
2.なぜ禁止になるのか?
今回の法案が可決された経緯は、非常に多くの飼育放棄が背景にあるようです。
おそらく犬猫だけではないでしょうが、フランスでは年間約10万匹の動物が飼育放棄されているそうです。
そのうちの約6万匹は夏の長期バカンス中に飼育放棄されるそうです。
驚くべきはその理由。なんと、預け先が見つからない、旅行に連れて行けないなどの身勝手な理由であるのこと。
3.飼育放棄を防ぐには?
非常に多くの飼育放棄を防ぐため、フランスは「ペットの衝動的な購入をいかに防ぐか」に着目したようです。
ネット購入やペットショップでの一目惚れなど、熟慮せずに購入することが後の飼育放棄につながると考えたのでしょう。
もっとも、保護施設による譲渡や、ブリーダー等の専用サイトでの販売は引き続きネット経由で行えるそうです。
しっかりした審査や飼育知識のレクチャーを行って、飼育放棄に至らないようにしていく方針でしょう。
4.日本ではどうなるか?
こうした事例が出たことで、日本でもペットショップ廃止の声が大きくなることが予想されます。
個人的にはペットショップそのものが良いとか悪いということはあまり思っていません。
適正な販売や管理をする店側の姿勢と、動物の特性や習性を理解して責任を持って終生飼養する購入者側の姿勢。
双方が正しい考え方、行動をすればペットショップも決して叩かれるべき存在ではないと思います。(そもそも命に値段をつけて商売するなという方もいるかとは思いますが…)
日本では今年の6月から、数値規制等の新たな基準が適用されます。
これは、世界でもトップレベルの厳しい規制です。
これからのペット業界が良い方向に向かうことを願いつつ、私自身もしっかりと動物愛護の精神を持って日々の仕事に従事していきたいと思います。
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